平山郁夫美術館

世界の自然と伝統と人

白川義員追悼写真展を観に愛媛県立美術館に来たが、帰路にしまなみ海道を通れば、生口島に平山郁夫美術館があることが分かり、訪ねた。日本画の巨匠・平山郁夫は生口島(尾道市瀬戸田町)の生まれで中学までここで過ごした。しまなみ海道ができたのを機に、地元民の強い要望からこの美術館はできたようだ。大好きな画家であり、下の写真にあるように、建物も庭も本当に素晴らしい美術館だったので大満足の訪問になった。

広島の被爆者である平山氏の画家としての出発点である、日本文化の源流・シルクロードを辿る旅、そして戦火で破壊される文化財の保護活動や平和への祈り。大変に中身の濃い、何度も訪れたい旅になった。

因みに、瀬戸内の島々は大和政権以来の海運の要所で、のどかな離島とは正反対の人的闘争が激しく、最先端の文化が持ち込まれた地なので、歴史をさかのぼって知るべきことも大量にあり、興味が尽きない。これまでの人生、怠慢で無知を恥じるばかりだ。残された時間、知ることに(+できれば発信することにも)全力を尽くしたい。

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