藻類発生で機械除草断念

米作り

コウノトリ米田(大)は田植え前にも藻類を除去したが、田植え後も増えているので、畦際に寄せられたものを取り除いた(上の写真)。しかし、とても取り切れず、しかも田んぼの中にもあちこちに浮いており、取り除くのは不可能だと悟った(自然には勝てない)。そして、このような中で機械除草すれば、浮き草が苗を押し倒したり覆い隠したりするのは確実なので、機械除草は断念するしかないと判断。

★では、除草はどうするか?

手取りしかないと思うが、以前、浮草を活用する記事を読んだのを思い出したので、読み返した。『農家が教えるイネの有機栽培』(農文協2011年4月)の中にある「田んぼの浮き草図鑑 雑草をおさえる・田を肥沃にする」(宇根豊)という記事。以下、簡単に抜粋する。

浮き草類は稲を押し倒したり水温を下げてきたことも事実だが、田んぼの生きものを生かすまなざしを持てば、浮草は害草ではなくなる。浮き草類は水面をおおうと草を抑える(いわば天然マルチ)、田んぼの生きものの住処で、酸素を供給してくれたり、余った養分で有機物を生産してくれたり、微生物を繁殖させたり、空気中の窒素を固定してくれるものもある。大事なことは少々の欠点には目をつぶって、利点を生かす工夫をすることだ。昔は浮き草類を活用した百姓もいた。

浮き草の抑草効果を信じて、しばらくは観察に徹するしかない。いざとなれば手取りに入る。

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