※上の写真は初収穫した早生のタマネギ・ソニック。相変わらず小さい。
6月の課題を整理したが、まだ答えが出ていない難問は以下。
- 【米】極端に水持ちの悪い自然栽培田(小)の原因と対策
- 【米】機械除草は株間が盲点、どうする?
- 【野菜】育苗に失敗したメロン、キュウリなどの原因と対策
- 【野菜】育苗はある程度できても、トマトやナス、タマネギなど定植後に大きくならない原因と対策
1.について少し詳しく書くと、自然栽培田(小)は満水にしても翌日には地面が出ているくらい水持ちが悪く、1日に5cmくらいは水が抜けていることになる。さすがにこのような田んぼは他にない。最も水持ちの良いコウノトリ米田(小)は数週間水を入れなくてもほとんど水位が下がらないくらいだ。
これまでは、大きな穴が開いているわけではないので、垂直方向の水抜けが大きいのではないかと書いてきたが、やはり横方向の漏水が主因ではと考え直している。というのは、田んぼの周辺が何かによって水持ちが決まり、最も良いのは①道路、次に②水田、最も悪いのは③水路で、これが漏水のしにくい順ではないか。特に③水路は、田んぼよりかなり水面が低く水が下がりやすい構造になっているので、水持ちの悪さは水路に面した数でほぼ決まっているように思う。
最も水持ちの良いコウノトリ米田(小)は、1面が道路、2面が水田、1面が水路で、水路についても広い畦が間にあり、漏水を最小限に押さえている。また広いのでこれまでザリガニ等に穴が開けられたことがない。
それに対して、最も水持ちの悪い自然栽培田(小)は、1面が道路、3面が水路と、漏水が多くて当然の環境下にある。3面水路の内1面は畑なのだが、畦に沿って深く溝が掘られており、常に水が溜まっているので実質的に水路と変わらない。
参考に、2番目に水持ちがいいのは自然栽培田(大)で、コウノトリ米田(小)と同じ環境下にあるが、違いは水路に面した畦が狭いこと。狭いので頻繁にザリガニ等に穴が開けられて漏水している。
3番目はコウノトリ米田(大)で、2面が道路、2面が水路。ここは自然栽培田(小)と畑を挟んで隣接しており、水路の1つは畑に掘られた深い溝。
★この仮説が正しければ、対策は①埋めることができるなら水路をつぶす、②水路に面した畦の幅をできるだけ広くする、の2点。本物の水路は埋めることができので、せいぜい畦の幅を広くするくらいだが、畑の溝は埋めることができるので、大いに検討に値するのではないか。
★畑の溝を埋めても、自然栽培田(小)はまだ2面が水路で、悪環境下にあるのは変わらない。最悪は水田をやめて畑作に変えることも視野に入れて、今年1年検討したい。