12/29「畑の今」に続いて、雑草の今をまとめておきたい。
比較的多くて目に付くものを挙げるが、その中でも一番目に付くのが、スズメノカタビラ(上の写真、イネ科)。細長い葉っぱを束状に生やしていたが、白い花をつけ始めた。稲垣栄洋著『身近な雑草の愉快な生きかた』によると、「雀の帷子(かたびら)」と書き、帷子とは麻や生糸で作った裏地のない単衣(ひとえ)の着物のことで、小穂の部分が袷(あわせ)の着物の片ひらに似ていることからそう名付けられた。日本に古くからあるような名前だが、実は北米原産のれっきとした外来雑種である。
スズメノカタビラは、道端や畑、田んぼ、公園など、ありとあらゆる場所に見られる雑草で、世界中あらゆる場所で大活躍の「コスモポリタン(国際人)」なのだ。
国際的に活躍するのに必要な能力は何か?。スズメノカタビラはゴルフ場の雑草としても知られており、グリーン、ティー、フェアウェイ、ラフなどの場所で、それぞれ異なった芝の高さよりも低い位置に穂をつけることで生き延びてきたのだ。何という腰の低さ、柔軟性か。
次は、空気中の窒素を畑の野菜が吸収できるように固定化してくれる、有難い窒素固定植物の一つであるカラスノエンドウ。

次も同じマメ科のクローバーだが(緑肥として蒔いたものだと思う)、それ以降はキク科の草が多い。






