11/29コウノトリ育むお米反省会

米作り

11/29コウノトリ育むお米令和元年産の反省会があったので参加した。今年が初めての参加だったが、全体の状況や傾向や対策など知ることができ、いろいろ勉強になる会だった。

(1)集荷実績(by事務局)

今年は全体的に不作で、計画数量・契約数量とも達成せず。等級も、乳白粒、胴割粒、カメムシ被害等で1等が少なかったとのこと(当地区では1等が82~85%)。食味の平均値はスコア81.4と、去年78.1より良好だった。最高は今年去年とも91で同じ。

僕の食味スコアは89で比較的よい方だったが(水分だけがD判定で来年は要注意)、僕の問題は外観品質にあり、未熟粒、着色粒がD判定で最悪だった。この悪品質に引きづられて、等級が2等と不本意な成績に終わった。

(2)課題(by山田普及員)

  1. 雑草の多さ=コナギ、クログワイ、オモダカ、イヌビエ、ホタルイ、ミズガヤツリ、イボクサなど:雑草に肥料分を取られて減収になった。どうする?⇒コナギは、水温を上げて出芽させ除草する。クログワイ、オモダカは反転耕起して根を殺す、など
  2. カメムシ被害:カメムシは耕作放棄地が巣になるので、放棄地を作らないよう留意する。なお、家に入ってくるカメムシはイネに被害を与えない別種
  3. 病気は少なかったが、知らない間にいもち病やもん枯れ病にやられていることがあるので注意
  4. 品質が悪かった:出穂期の高温で、胴割れや未熟粒(乳白粒)が多かった。着色粒は0.2%(1000分の2粒)以上で2等になる非常に厳しい基準

乳白粒対策=①高温期の水管理:特に昼間に水を溜めないで(熱湯になる)掛け流す。②早期に落水しない。③台風でフェーン現象になるとイネが脱水状態になる。④密植して籾数が多いと乳白粒になりやすい。⑤元肥一発で肥料切れになると乳白粒になりやすい。

(3)令和2年産育苗管理での変更点:増収対策だが(別紙)、改めて後日マニュアル配布されるので割愛

(4)平均収量と損益分岐点(by成田副部長)

無農薬コシヒカリ(以下「無」)、減農薬コシヒカリ(以下「減」)、慣行コシヒカリ(以下「慣」)の平均収量は、無=418kg/10a、減=490kg、慣=514kgとのこと。無農薬で約7俵だが、僕は4俵なのではるかに及ばない。

損益分岐点は、経営面積8haとして、無=266kg/10a、減=341kg、慣=474kg(但し経費算定はやや甘め)とのこと。無農薬で4.4俵なので反収的にはもう少しだが、経営面積が全く足りない(=典型的な機械貧乏で経費率が高い)ので大赤字。

因みに成田氏は、H30年から耕起、無農薬、無施肥、移植栽培の実験をしているが、非常にキレイな米ができているとのこと。それに対して施肥米はくず米が多い。僕も自然栽培(無施肥)で米作りしているので励ましになりました。また「不耕起」も試したが田植えが専用機でないと難しいとのこと、凄い研究熱心だ。

その他、成田氏には別途に雑草対策のアドバイスをいただきました。ありがとうございました。(※聞き取ったことをメモ書きしたことなので、聞き間違いがあるかもしれません。そのときはご容赦ください。)

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