のと里山農業塾、6月は特別講義、7月は生きもの観察会で、しばらく野菜講座から遠のいていたが、5月に続いて今月表題のテーマで再開された。講師はお馴染みのNICE FARM代表・廣和仁氏。
(最初に)夏野菜について:ナス、ピーマン等の夏野菜は猛暑でもう終わったとのこと。トマト、スイカ、メロンなど乾燥を好むものは問題ないが、それ以外はやはり水が確保できる圃場でないと難しい。
ニンジン
原産:アフガニスタン(中東・中央アジア)、セリ科ニンジン属、2年草。涼しい気候が適しており、有機質に富んだ砂質土壌が最適。過湿に弱く、水はけが悪いと根腐れを起こす。
7・8月に播種、9月に播種する場合は品種を選定要。最初は1日2回の水やりが不可欠。
ダイコン
原産:中東、地中海地方、アブラナ科ダイコン属、2年草。
播種時期が最も大事で、8/20~9/10、できれば満月or新月に播く。嫌光性なのでしっかり覆土する。1~2cm。株間は30~50cmくらい。
固定種は耐病性に弱くスス入りが早い、生育と形が揃わないので、お金にならない。青首大根が現在の主流で、98%を占める。辛みが少なく甘みが強い、地上に伸びるので収穫が楽。
カブ
播種時期は9/上旬~中旬、9/14が満月で適。早播きは薦めない。事前に草を刈り、耕し、畝を作っておく。土はかぶる程度、発芽するまでは土表面が濡れていることが必要。
■種採り
特に夏野菜は全て種採りをしているとのことで、是非やるよう薦められた。発芽率はほぼ100%近く、市販のものよりはるかに良好とのこと。講義の後、実践された(上の写真)。
乾燥させてから採取するものと、水洗いしてから乾燥させるものがある(下の写真)。

水洗いしてから乾燥させるものは、水に沈んだ充実した種だけをとって乾燥させるが、ズッキーニとカボチャだけは逆に浮いた種だけをとる(沈んだものは捨てる)。


おまけ:たまたま移動の電車の中で野口勲著『タネが危ない』を読み、固定種の自家採種の重要性を学んだ。後日時間が取れれば紹介したい。
