昨日ののと里山農業塾の「生きもの観察会」では、主催者のJA女性組織「能登地区フレッシュミズ」様から大変美味しい手作りのランチを用意してもらった。その際、テレビショッピングばりのエーコープ食品の宣伝を受けたのだが(プレゼンを専任する全農職員?)、その印象が結構強くて、JAの回し者ではないが、少し紹介しておきたい。
食品添加物は最低必要限におさえ、明示する
ランチのレシピ紹介として、だしパックの宣伝があったが(下の写真)、食品添加物の冊子も一緒に配布され(上の写真)、その危険性の解説があった。エーコープのだしと食品添加物の入った市販品のだしをそれぞれ水に溶かして、その中に手を浸して手に付着する色の濃さを比較する実験を通して(市販品の方が濃い)、示された。勿論、アルコールの分解能力が人によって違うように、食品添加物の解毒能力も人によって違うが、安全性に疑いのあるものは使用しないようにしているとのこと。

瓶入り“なめたけ”の比較
エーコープなめたけは市販品の2倍の値段がするが(瓶の大きさはやや大きいだけ)、市販品は固形物の割合を減らしぬるぬるを増やしているだけで(瓶も厚さを薄くして容量を小さくしている)、なめたけの固形物は、エーコープ1瓶(固形物80%)と市販品2瓶(同60%)はほとんど同じであることを、その場で開封して示された。固形物の割合などは瓶に表示されており、ぬるぬるが好きという人もいるだろうから、必ずしも騙しているとは言えないのだが、厳密に固形物の計算をして比較する人はいないだろうから、やはり市場は限りなく「騙し」で成り立っている部分が大きいことを改めて認識した。因みに、中身を薄めるという手法は液体洗剤でも行われている、とのこと。

“イクラ”は人工的に作れる
最後に人工イクラの実験があった。参加者に透明な液体の入った小さなびんと別の液体の入ったスポイトが配られ、滴下すると簡単に、味も見た目も本物そっくりな人工イクラができた。意図不明だったが、食品は簡単に化学的にでき、騙されてはいけないという警告だったのか。ネットで調べると人工イクラ実験セットが市販されていた。
以上、市場は騙しで成り立っている部分が大きいことを忘れてはならないと同時に、エーコープやるなと少し見直した。