河谷営農組合圃場にて穂肥研修会があった。豊岡農業改良普及センターの担当者のお話で印象に残った点が以下。
- 今年は田植えを早くした減農薬の方が気温の関係で育ちが悪く、遅くした無農薬の方が良い傾向にある。
- 同じ圃場でイネの生育にムラができるのは、均平が取れていなくて肥料の効き方にムラができるからだが、田植えが遅い田んぼの方がムラが少ないようだ。
- 減農薬では出穂25日前(幼穂が1~1.5mmであることを確認する)を目安に穂肥を施用。無農薬は穂肥は施用しないが、葉色が薄く葉がピンと立っている場合は(肥料を吸い取り切った状態、コナギに肥料が取られてしまったなど)、穂肥が必要なケースがある。但し、必ず普及センター員に相談してから施用するように。
- 今は中干し中だろうが、「出穂10日前」頃から水が必要になり、収穫10日前まで間断灌水を行う。このとき猛暑などで水が湯のように熱くなるのが一番ダメ。掛け流しして冷やす。
- 田んぼが乾きにくいところは早く水を抜きたいだろうが、早すぎると未熟米や胴割れ米が増加するので注意。
- 出穂時期に台風が来て日本海側を通過するときフェーン現象が起き、イネが乾いて不稔になりやすいので、そのときは水を入れる。
- 出穂前から畦畔の草刈りは控える。カメムシを圃場内に追い込むので。
ところで、この日の研修田は無農薬で、コナギが大繁殖しており、イネの葉色も薄くピンと立っていた(下の写真)。さすがにここまでくると普及員もお手上げで、無農薬から減農薬に切り替え、穂肥も必要との見立てであった。

副支部長様も最後の挨拶で同様な見解を述べられ、穂肥は40kg/10aは必要、そうしないと稲刈りできないとのこと。コナギ対策として、中耕除草で条間は草を取り株間は土をかぶせる方法や、中干しで干し上げてコナギを枯れさせる方法が示された。
僕のコウノトリ米田(大)も似たり寄ったりでコナギが大繁殖しているので、副支部長様のお教えは参考にしたい。