世界遺産 五箇山の相倉合掌造り集落/宿泊宿のこと

日本の自然と伝統と人
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3/2のと里山農業塾№3の後、五箇山で宿泊し翌日、世界遺産の相倉合掌造り集落を訪れた。世界遺産は『白川郷・五箇山の合掌造り集落』として、白川郷=岐阜県白川村の荻町(おぎまち)集落、五箇山=富山県南砺市の相倉(あいのくら)集落および菅沼(すがぬま)集落の3集落が登録されており、その一つを訪れた。

五箇山は昔から「鳥も通わぬ秘境」と言われるほどの深山幽谷の奥地で、暖冬で全く積雪のない平地と異なり、ここではいまだ積雪が残る。豪雪で奥地という厳しい自然環境から、平家の落人伝説が残り、江戸時代には加賀藩の罪人の流刑地とされていた。記念に何枚かの写真を掲載しておきたい。

村の入口にある記念碑
中が観覧できる相倉伝統産業館
相倉伝統産業館の合掌の組立(釘は一切打たれていない)

宿泊宿「よしのや」が印象に残った

相倉合掌造り集落も感動したが、それに負けず劣らず宿泊宿「よしのや」の御主人や料理が強く印象に残った。御主人は五箇山への郷土愛満載で、夕食後ご丁寧にも五箇山の歴史について説明してもらった。大きくて貴重な写真集を見せてもらいながら説明を受けたが、本棚には図書館でしか見たことのないような郷土史に関する書籍がたくさん並んでおり、御主人の郷土愛に満ちた勤勉さが伺えた。

その中に深田久弥氏の『日本百名山』(大型本)があったので由来を尋ねると、深田氏はすぐ隣の石川県加賀市の生まれとのこと。白山は百名山に入れたが、その奥に位置する五箇山の山々については入れなかったと残念そうだった(因みに、人形山は三百名山)。しかし、今西錦司さんが調査研究のため五箇山に来られたと自慢そうだった。

さらに夜の料理が印象深かった。イワナ三昧で山菜盛りだくさん、素朴な品々を大変美味しく頂いた。高級で贅沢な料理は他にもあるだろうが、これほどの感動はないように思う。それくらい心に滲みた。

建物はかなり古いが、夜は暖かく寝ることができ有難かった。旅館「よしのや」の外観に続いて、感動した料理を紹介します。

イワナの塩焼き
イワナの刺身
イワナのお吸い物
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