コウノトリ育むお米の田んぼの米ヌカ散布と秋起しが終わったので、次は自然栽培田をどうする?に入る。木村式自然栽培のテキストによれば(上の写真)、秋・冬の作業は、(1)田んぼの準備と(2)育苗土づくり。
(1)田んぼの準備は、①わら屑の風化と、②耕起しないで乾燥させること(田起しは春に行う)。
①わら屑は、風化しない(=バクテリアによる分解が進まない)黄色いままでは、鋤き込んで水を張ると土中で腐敗し、臭いガスを発生させ、イネの生長が止まり、場合によっては枯れてしまう。これを防ぐため、空気が乾燥した日に、わら屑を均等に拡散して風化させる。風化して灰色に変色したわら屑は、有毒ガスを発することなく、土中で速やかに分解されて、貴重な窒素の供給源となる。肥料を一切施さない栽培法において、バクテリアなどの微生物が介在する自然循環の中で、いかに植物が必要なだけの窒素分を供給できるかは、自然栽培のカギをなす技術の一つであるが、風化したわらの活用は大変有効な手段である。
②秋・冬は耕起しないで乾燥させる。具体的には田んぼの水はけを良くするため、溝を掘るなどして排水に努める。―――自然栽培田の大きい方の田んぼは暗渠があり、小さい方は地盤が高く、ともに乾燥しやすい。さらに溝(明渠)を掘らなければならないかどうかは、現地観察の結果から考えたい。
★今年の自然栽培田の出来は量、質とも散々で、特に小さい方の田んぼは(今年初めて自然栽培したが)まともに実が成っていないくらいの酷い出来で、恐らく土が全く出来ていないことと深水管理が出来ていなかった(地盤の高さから水を充てること自体が難しかった)ためと思われるので、上記テキストにはないが、土づくり資材を投入した方が良いように思う。⇒とりあえず、一昨年購入したが使わずに残っている天然ミネラル土(ミネグリーン)を土壌改良剤として、田んぼに補給することにする。他に有機質肥料として米ヌカやくず大豆などの散布も有効らしいので、後日検討する。
(2)育苗土づくりは、別途検討する。