不耕起栽培(自然耕)or石井式農法or自然栽培?

米作り
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強い雨。8月末日を迎え、ポンプ灌漑の最終日。明日から来年5月6日頃までポンプストップ。いよいよ9月に入り稲刈りを迎え、販売課題が待ったなしになる。その後すぐに来年の米作りが始まるので(秋起し等)、作付計画をFixしないといけないが、まだ農法で迷っている。

不耕起栽培(自然耕)or石井式農法or自然栽培?

8/25の記事に、不耕起栽培(自然耕)と石井式農法は、(1)5cm程度の表層耕起をすること、および(2)積極的に有機肥料や微生物群を投入する点において基本的に共通すると記したが、逆に大きな違いがあると考えた方が正解だと思うので、整理し直したい。

不耕起栽培(自然耕)とは、①不耕起移植栽培と②冬期湛水を組み合わせた農法で、不耕起(田起しも代かきもしない)かつ1年中水を湛えた湿田を保つのが基本。しかし、不耕起田は固くて不耕起専用の田植機でないと田植ができないので、専用田植機がない場合は(現在専用田植機は製造されていない)ドライブハローで表層5cmを掻き回し普通の田植機で田植する(これを半不耕起栽培という)。また②の冬期湛水は非常に特異な点で、石井式農法および他の自然栽培系のほとんどが稲刈り後は水のない乾田にする。この湿田or乾田?はいまだ決着のつかない難問である。湿田にしたくても、上記のようにパイプラインの水がストップしているという問題もある。

なお、有機肥料は投入するが、微生物を含む生物を外から持ち込まないのを条件にしていたが、現在はEM(有用微生物群)が投入されている(8/13の記事)。

このように不耕起栽培(自然耕)は非常にユニークな農法だが、これを基にしたコウノトリ育む農法は、故郷豊岡を盛り上げる点においても、自前で販売する力量がない点においても、第1に取り組むべきことに変わりない。

問題はそれ以外の田んぼをどうするか?

自前販売をしない場合は、すべてコウノトリ育む農法にして自家消費分だけを出荷しなければ良いので、問題は発生しない。

自前販売する場合にどうする?という問題が発生する。すべてコウノトリ育む農法で作り、JA出荷しない分を自前販売する手も考えられるが、問題はうたい文句をどうするか?「コウノトリ育むお米」はJAのブランドなので使えない、「同じ農法で作ったお米」も微妙でやはり使うべきでないだろう。

とすると、自前販売は石井式農法or自然栽培系にした方が良いだろう。但し、否定形で別の農法にしたとするのはダメ、田んぼや農法の多様性を活かす取り組みとしたい。

★自前販売する?、★する場合の農法は?、結構難しい、継続課題とする。

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