施設建設は農機(トラクタ、田植機、コンバイン)および乾燥・籾摺り機を収納するためだが、まずは農機が先に必要になるので、平均的な農機の仕様を調べた(上の写真、農林水産省の資料より)。農機の大きさと農地規模との関係や、農機が既存倉庫に収納できればそれだけ新施設が小さくできるなど、経営問題に直結する課題となる。
上記による農機の平均仕様は、トラクタ30馬力、田植機4~5条、コンバイン3条刈であるが、問題は過剰投資とならない農地の最小規模が概ね10haであるのに対し、実際の平均は1.2~2.0haと1/8~1/5の小規模でしかないこと。要するに、農地は小さいのに個々で農機を保有しているので過剰投資となっている(機械貧乏といわれるゆえん)。
僕の場合、田んぼは0.8haと上記平均よりもっと小規模。よって当たり前だが、農機を新規投資する場合、規模拡大(上記によれば最低10ha)が不可欠の条件になる。反収および売値で多少は変動するだろうが、無肥料・無農薬の自然栽培を旨とする場合、反収は6~7割、売値は1.5~2倍なら、慣行平均とあまり変わらないことになり、やはり10haは必要となる。
反収の厳しさより(ある程度はできそう)、売値の方が圧倒的に困難で、直売顧客を獲得するという歴史上かつて農民が経験したことのない未知の領域の課題が待ち受けている。
1人で10haが無理なら、農機の共有で複数人で10haという道もあり得、こちらの方が可能性があるかもしれない。(継続課題とする。)
間断灌水:昨日書いた通り、一番小さい田んぼが干上がっているので、今日から水を入れた(下の写真、入水口に近いところ。水が入ってきているのが見える)。なお、コウノトリ育むお米の大きい方の田んぼとつながっているので、こちらにも水が入る。いわゆる間断灌水だが、水を溜めるのではなく土が湿ればよし、とする(7/12コウノトリ育むお米現地研修会で配布されたマニュアルより)。
自然栽培田の草刈り:焦らず出来る範囲で少しずつ進める。