今年一番の真夏日、予報ではしばらく30℃超える日が続きそう。暑さもあるが、草も凄くてなかなか終わらない。当初心配していた通り1週間かかるかもしれない。上の写真は、変態したアマガエルがイネにしがみついているところ。オタマジャクシもまだ多くいることから、恐らくトノサマガエルでは?と想像している。
除草機械
コウノトリ育むお米マニュアルには、除草についての記述がない。原点の不耕起栽培のテキストにもない(コメヌカ除草のみ)。いわゆるトロトロ層(イトミミズの糞の堆積物)が雑草の種を埋めて発芽を抑制する前提があるからかもしれない。
しかし、なかなかトロトロ層はできず雑草は発芽してくるので、除草は必要になる。そこで機械は何を使う?が問題になる。
自然栽培系ではチェーン除草や竹ぼうき除草がメインで(除草機は手作り)、小規模では歩行式や畦からロープで引っ張るなど人力によるが、大規模になると田植機に取り付けて引っ張る方式になる。僕自身は田植機に取り付けてチェーン除草したが、それでも雑草が生えてきたので、手作業で草取りをしているところ。但し、雑草は多い少ないの違いがあり、田んぼの特徴がもっと大きな要因として働いているようだが、そのメカニズムは今のところ不明。
もう一方で、除草機を使うタイプもあり、その代表が石井稔氏。“食味日本一”、“世界一安全・安心、そして命を救うコメ”と評価され、1俵10万円で売る米作りの名人。下の写真は、石井稔無農薬有機栽培米研究会より。
田植え後10日目頃から数週間から1ヶ月かけて、4条連巾の動力式草取機を使用して、草取りを2~3回繰り返す。草取りは1反1時間以上かかり、石井氏は1日6時間以上、7~8km田んぼを歩くとのこと。それが終わると今度は、除草機では取れない株間の草を鍬カマで刈り取りながら除草して廻る。
石井氏とは、技術面(経験+追求蓄積)、経営面(特に顧客訴求力)、体力面で圧倒的な差があるが、少しでも近づけるよう研究を続けたい。