中嶋さんちの苗見学

米作り
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播種が終了し一段落、体中が痛くて悲鳴を上げていることもあり、今日は田んぼ仕事は中休み。村役員の仕事をこなしたり、中嶋さんちの苗見学に行ったり、市やJAに提出する資料を作成したり、久しぶりに畑の様子を見に行ったりと溜まっていたことをしたが、まだまだやるべきことが多く残っており、課題の再整理が必要だ。

4/11播種手伝いに行った中嶋さんちの苗の様子を見に行った(上の写真)。電話では「あまり出来が良くない」と仰っていたので心配したが、確かに出芽していないところが結構ある。写真の右側の中頃から手前にかけて茶色っぽいところが覆土が露出しているところで、芽が出ていない。その原因は、肥料として入れた菜種油かすが醗酵して(または腐敗して)有毒ガスが出たためではないか、とのこと。

菜種油かすは今年初めてチャレンジした有機肥料で、それまでは僕と同様、JAのファームパワーフィッシュを使っており、播種2~3日前に床土入れ、白いカビは生えたが何の問題もなく苗は育ったとのこと。それに比べて菜種油かすは醗酵の進捗が少ない段階のもので、一部の箱ではあるが、悪影響を与える醗酵(or腐敗)が起こったと考えられる、とのこと。来年はファームパワーフィッシュに戻すとのこと。

中嶋さんくらいの経験豊富な方でも、いまだ新しいことにチャレンジされていることに新鮮な驚きを感じたと同時に、有機肥料の難しさを再認識した。有機肥料は完熟させるほど窒素成分がなくなって行くと仰っており、では醗酵とはどのような化学変化が起こっているのか、知っておくべき課題がまだある。

中山間地の景色の美しさと農業の厳しさ

中嶋さんちの農地のある周りの風景は美しく心が癒される。しかし、獣害以外にも砂地という土質の弊害もあり、田んぼの下から出てくる小石を除去する作業に今日も取り組んでおられた。農業をするには厳しいところなのだ。

獣害にも小石にも悩まされない僕の田んぼは本当に「いかめしい」と仰っていた。今あるものに感謝して、最大限の努力をしなければと思いを強くした。

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