本日届いた「日本不耕起栽培普及会 会報」の中に、去年お世話になった自然耕塾@千葉の塾長・鳥井報恩さん(ブログは「農を語る・自然にやさしい不耕起栽培」)の表題の記事が掲載されていた。(写真は、続木善夫さんと妻・典江さん 2016年7月撮影。同年8月永眠。)
続木善夫さんの研究成果は、続木善夫 / 私の科学的有機農業論に詳しいが、短時間で読了できるものではないので、今日は鳥井塾長の会報の記事「病害虫に対する考え方」の一部抜粋を掲載します。
植物は健康な環境であれば、虫もよりつかない。人間と同じである。除草剤を使わず、少肥・有機であれば、農薬の必要性はない。害虫が発生する環境は、作物の中で遊離アミノ酸や硝酸態チッソが多くある時にのみ発生する。
大学・研究機関が除草剤・化学肥料・農薬に頼った技術こそが正しいと言い、農薬等を使わない技術を認めないのは人間の健康にも通じることで、企業の既得権で病院、薬剤関係者、農協、共済がからんでいるのは明らかである。
このことは私の半生が体験したことで、日本に居るとなかなか見えてこないことであった。しかし、ブラジル在住だった無農薬農業技術研究者・続木善夫さんが一生を通じて研究した内容を読んで確信した。この続木さんは、ブラジル原始林の開拓後40年の経過の中で次第に土の中の有機物含量が減少し、その後は化学肥料で補っても作物の根が駄目になることを発見した。
ホームページ続木善夫 / 私の科学的有機農業論を読み込んだら、もう少し詳しく紹介します。興味のある方は是非上記サイトを見てください。一生かけて研究された続木善夫さんには本当に感謝です。